バックドアが言えた

しょうもないことなのだけど、

ささいなことから拡大解釈して、

もののことわりを考えるのがわたしの常なので、

感動をそのままに記録。




カナダでは、公共バスは前乗り後ろ降り。


乗る時に運転手さんに、Hi と言って

お金を払ってから乗る。



降りる時は後方ドアの前に立つ。

自動で開くドアもあるし、

ドアについてるハンドルを押すと開くのもある。








時々、運転手さんが後方ドアの開閉ロックを

外すの忘れてドアが開かない時がある。



よくある。


そんなとき、降りる人は

「Back door!」と

アグレッシブな感じで叫ぶのが普通。


または他の乗客の人が

代わりに叫んであげるのもみたことある。

叫ばないと、ドアは開けられないまま、

バスは走り出してしまう。

降りたいバス停で降りられないまま

次の停車まで乗ってなきゃいけなくなる。



初めてバンクーバーに留学した9年前、

この光景をみたときから

「…無理!」って思った



わたしそういうの無理





小学校の頃から声が小さいのが

コンプレックスで、

全然通らない声



レストランで「すいません」

って店員さん呼んで来たためしがない


っていうか怖くて

すいませんが言えない




だから授業中に先生に聞こえるように

コメントするのも苦手


質問するときは挙手制じゃないと無理

いまカナダでも、

大学の授業では一番まえの席に座る

(今年いっぱいはコロナのためオンラインだけど…)


意欲があるからというよりも、

発言するとき先生に近いほうが安全だから。


急にあてられてなにか発言しなきゃいけないとき、

先生にはとりあえず聞きとってもらえそうだから。




ってことで、

外国のバスのなかで

あんな大声で叫ぶなんて無理


叫ぶのも恥ずかしいのに、

もし運転手さんに聞こえなくて、

ドアが開かないままバスが走り出しちゃったら?

それこそ恥ずかしいの極み!



周りの乗客の人にも

あわれ〜って思われる!

無理!




ということでこれまで

いつもドアが開きますようにって

ドキドキしていた




または他にも降りる人がいれば

仮に開かなくても

周りの人と一緒だから大丈夫



でもなんだかんだで

これまでラッキーなことに、

わたし単体で降りる時

ドアが開かないのは一度もありませんでした。





ご覧の通りわたしは臆病なんです

人目を気にする小心者です




でも今日、言えたの。


仕事おわりにバスで帰っていて、

ふと、「あ、スーパー寄ってこ。」

って思った




それですぐ次のバス停が

ショッピングモールの通りだったので、

降りるボタンを押した。




降りる時、ドアが開かなかった

一瞬で大声で「Back door! please」

って言えた



開いたから

「Thank you!」ってまた言って降りた。




マスクをつけていたので、

声がこもらないよう無意識に

いつも以上の音量だったと思う



そしてイヤホンで音楽を聞いていたので、

自分の声が直接聞こえない分、

思ってるより大声だったと思う




加えて、

最近英語の文章や音声の音読を

とっても一生懸命やっていたので、

英語用の声帯が育っていたのも事実で、


圧倒的な響きのある声だった!





バス降りてから、

Whoa, whoa, whoa

(うわ、うわ、うわ)


You know what I just did?

(今のみた?)


Oh my gosh, did you see what I did!?

(オーマイガー、いま私なにした!?)



ってひとりごとが止まらなかった


めっちゃ晴れている空を見ながら

テンション爆あがり。




言えた……

Back door! が言えた…



なんにも考えずに言えた

めっちゃ大きい声で言えた…





成長してるぅ!って思いました



ロックダウンが終わり

仕事もふたつ始まり(1つは復帰、もう1つは新規)、

週7日、毎日働いている最近は、



日々いろいろな事象に刺激を受けながら

学び学びのまいにち。




少しずつむくむく自分のシェイプが

シャープになっているのを感じていたけれど

それが実相で現れてうれしかった





カナダに来て11ヶ月目。

ビクトリアに来て7ヶ月目。


2020.7