お金の動き / Cash flow
大学生になったばかりのころは、
自給自足や田舎暮らしの大人たちにたくさん出会って、
「私もそうなりたい」
「お金もうけなんて。」
と思っていた。
電車に揺られて疲れた顔で通勤する
会社員にはなりたくない。
お金に飲まれて自分を見失った大人になりたくない
そうやってお金を儲けることや
ないしは働くこと、就職に疑問を感じていたときもあった
だけど自給自足といったって、
着ている服はどうなんだい?
誰かが生産した服を着ているじゃない
歯を磨くときの歯磨き粉はどうしているの
トイレットペーパーは
薪を割るナタだって
靴だって
田舎ぐらししている人だってスマートフォンをもっているし
それらは全部全部、
電車に揺られて疲れた顔で通勤する
会社員の誰かや
汗だくになって生産ラインを回している
誰かのおかげで作られたもので
その人達の人件費や材料費、
それを仕入れて販売した小売店の
土地代と人件費と手数料があるわけで
全部が全部誰かのお金が回り回って
誰かのおかげで生まれたものから離れられないと思う
究極の自給自足は
山の中で獣の皮でも着て
原始人生活をすることであって、
今流行りの移住者が実現する田舎暮らしにも
必ずお金がかかっている
それがどうこうという話ではなくて
単純に
学生の私が感じていた
「お金もうけ」は
必ずしも汚いものではないよということ
社会人として働けば、
みんな実感するあたりまえのこと
会社に入ると自然に身につく、
”お金の計算”
私も気づけば
「それやるのにいくつのそれを買ったんだろう」
「そんなに時間を費やしたということはその人の人件費って、」
「直接経費以外にも維持費を考えると結局トータルで、」
そうやって考えられるようになったことに
就職してよかったなあと思う
低次元の話かと思う人もいるかもしれないけど
学生時代の私は本当にそれをわかっていなかったから
私にとっては大切なこと
自分が常にベストでいられるよう、
自分が一番きれいでいられる服を着て、
髪型をして、身だしなみをして、
たまの贅沢がちゃんとできて、
親孝行できる
それくらいのお金をきちんと稼げるようになりたい
5年後、
トランペットを新調するんだ♪
そんな出費をしても生活に影響しないくらいになりたいんだ今は
0コメント